3月25日~30日 与那国

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 コロナウイルスが猛威を振るっている。そんなときに旅行に行くのはどんなものかという意見もあった。けれど、コロナはそんなに恐れるものではないと思う。もちろん、軽く見ているというわけではない。予防はしっかりしている。けれど、世間の間違った反応を見ると少し頭をひねってしまうところもある。まず、マスク!これは、なぜこんなに品薄になったのだ?簡単だ。マスクでウイルスを防げるとほぼ全員が勘違いしているからだ。ウイルスはマスクなんか簡単にすり抜けてしまうから、つけていたって予防にはならない。効果があるのは、感染者がつけたとき、くしゃみやせきでウイルスが飛び散るのを抑えることだ。もしかしたら感染しているかもしれないから、周囲に影響しないために、という理由でつけている人はほとんどいないだろう。みな、自分が感染したくないからつけているのだ。お陰で医療関係など、本当に必要としているところが困っている。仮に効果があるとしても、ゴーグルもしないとウイルスは目から入ってしまう。マスクだけして防御したつもりになっていると、油断が生じるだけで、逆に感染しやすくなってしまうのではないか?ちなみに私は花粉症のためにマスクをしているが、今年はそのためのマスクが手に入らなくて困った。去年買ったものが残っていたので、使い捨てのものを使いまわしている。もちろん、ウイルスのためだったら、1回で捨てなければならないが、私はこんなものでウイルスが防げるとは思ってないので、純粋に花粉のために使い捨ての1枚で1週間以上使用している。
 とにかく、コロナはかかってしまったら運が悪かったということで、かかりたくなければ外出しないことしかない。(宴会などは論外)しかし、それでは精神衛生上よくないし、日本経済も停滞してしまう。虫採りの場合、行ってしまえば大自然の中で、ほとんど他人と接することなく活動するので、かえってコロナからは遠ざかることができる。やめる理由にはならない。しかも今回は確実に迷蝶が入っている。心配ごとなど忘れて楽しんでこよう。

 25日 

 今日は、那覇まで行く。まずは新宿まで行き、そこからリムジンバスで羽田まで行く。やはり、いつもより空いている。空港に着いたらやっとマスクを外せる。空港は空調がしっかりしているためか、今まで花粉を感じたことがない。ずっとつけているのはうっとうしいのだ。
 1時前の飛行機で那覇まで飛ぶ。そしてモノレールに乗る。ここまで来るとマスク着用者はかなり少なくなる。これは、マスクに意味がないことを理解しているのではなく、単に意識が低いのだろう。乗り込んだ中学生くらいのグループがベチャベチャおしゃべりしていることからもわかる。密閉空間ではできるだけ話をしないことが感染防止の第一だ。
 4時前に宿にチェックイン。近くのスーパーに夕飯を買いに行き、あとは部屋でくつろぐ。ただ、全室禁煙なので、1時間おきくらいに外の喫煙所まで行かなくてはならないのがめんどくさい。すると、10mほど先を歩いていたじいさんがいきなりゲホゲホとせき込みながら通り過ぎて行った。沖縄でもコロナは出ている。そして、私の位置はじいさんの風下だ。こんなんで感染したら運が悪いなあ。

 26日

 出発はのんびりだ。朝早い直行便に乗れば、9時前には与那国まで行けるのだが、帰りは石垣からの直行便に乗りたい。そのためには、安い往復割引を使うために、石垣経由でいかなければならない。9時半にチェックアウトして、那覇空港のラウンジでのんびりする。11時の飛行機で石垣へ。そこから乗り換えて、1時過ぎに与那国着。
 空港には、入れ違いで帰るH本さんがいた。3日ほど滞在してホリシャルリシジミを数頭採ったそうだ。しばらく話してから、与那国ホンダの用意してくれた車で宿に行きチェックイン。支度をしてからバイクを借りに行く。
 そしてすぐアギンダへ。花付きは悪くないが、蝶はあまり飛んでない。ナミエシロチョウがやや多いが、それ以外の蝶はあまりいない。
 そこから久座の方にバイクを走らせる。途中、小さな水溜まりがあるが、気にせず通り過ぎようとしたら、バッと蝶の群れが飛び立った。なんと、ナミエの大群が吸水していたのだ。その数、少なくとも100!ここは東南アジアか!と思わずつっこんでしまうほど。もう、すべて飛び散ってしまったが、次に通るときは写真に撮ってやろう。
 与那国に着いたときは晴れていたのだが、そのころには曇ってしまった。宇良部へ行こうと思ったのだが、西の方がまだ明るいので、久部良に向かう。途中の比川林道もナミエばかりだ。アゲハは少ない。ベニモンアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハをそれぞれ2つずつくらい見かけただけだ。マダラも同様、リュウキュウアサギマダラ、スジグロカバマダラ、オオゴマダラを少し見ただけ。ヒメアサギがやや多いか。
 久部良に登ってみたが、こちらもあまりパッとしない。テングチョウやアカタテハ、ツマベニチョウといった、それまで見なかった蝶はいたが、お目当ての迷蝶は見つからない。しばらく待ってみたが、狙いのホリシャルリシジミは飛んでくれないので、移動することにする。

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 満田原林道を通り、ドナンに立ち寄る。が、たいしたことない。新川線を流して宇良部へ向かう。
 宇良部の花付きはいい感じ。けれど、蝶の数はそれほどではない。そのまま頂上直下まで行くと、一人の若者がいた。話をすると鳥やら虫やらいろいろなものをやっていると言う。シジミを同定してほしいと言われたので見てみると、ホリシャだった。そう伝えるとビギナーズラックだと言って喜んでいた。
 そのまま頂上まで登る。が、運動不足が露呈する。とりあえず休むまではしなかったが、着いたときにはゼイゼイと息が荒くなっている。知っている人はわかると思うが、全くたいしたことない登りなのだ。走れば1分で登れる。実際、若ければ走って登こともできるだろう。それなのに息がきれてしまう。そして、着いた先の頂上は風が強かった。日は差していたがこれではろくに竿も振れない。諦めて下に降りる。さっきの青年はまだそこにいて、私と入れ違いにもう一度山頂に行ってみると言う。ホリシャの追加を狙いたいそうだ。まあ、実際に採っているんだから、チャンスはあるだろう。
 こちらは風のない鞍部へ向かう。相変わらずろくな蝶がいないが、バイクをとめてずっと下まで降り、また歩いて戻ってきたとき、やっとタイワンアサギマダラを発見した。当然簡単にGET。もともとのろまなので、脅かしさえしなければ採るのは難しくない。けれど、あまり新鮮ではない。もうすでに採ったことのある蝶だし、カケもあるのでよほどリリースしようかと思ったが、この先天気予報が悪いことを考えると、もうチャンスはないかもしれない。確保しておこう。

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 その後もしばらく探索を続けたが、何も採れなかった。時刻は4時半。いつもならとっくに宿に引き上げている時間だ。始めたのが遅かったし、初日でまだ疲れてもないので頑張ったのだが、もういいだろう。日差しも弱いし終わりにしよう。
 宿に戻り風呂に入って、夕食。そしてテレビを見ておしまい。ニュースでは、今年一番の暑さを記録したそうだ。確かに暑かったもんなあ。初日終了。

 27日

 早朝、かなり雨が降った。8時ころには晴れてきたが、道路は濡れている。それでも晴れているのだからと8:45にスタートする。けれど、走り始めてすぐ曇ってしまった。まず、宇良部山頂へと行ってみる。風は昨日より弱かったが、曇っているせいか何も飛ばない。しばらくして諦めた。
 バイクに乗り、新川線、比川、MFP、ナーマ浜と回ってみたが、やはり蝶は少ない。ナーマ浜にはモンシロチョウがいくつか飛んでいた。タイワンモンシロかな?と思ったが、ただのモンシロだった。まあ、これも迷蝶ではあるのだが、さすがに採ろうとは思わない。
 さらに三石のあたりまで行くと、ネットを持った若い二人連れがいた。話をすると、今日から来ると言っていたK目の連れだった。K目は久部良岳に行ったと言う。ちょうど私もそこへ行こうと思っていたので、そちらへ向かう。
 昨日同様、登り道の下の方にバイクをとめ、そこから上まで歩いていく。H本さんは、そのあたりでホリシャを採っているのだ。蝶の数は昨日より少ない。上まで行くとK目がいた。なんと、着いてすぐホリシャを採ったんだと。運のいいやつだ。しかし、相変わらずの曇り空で追加は飛ばない。しばらく話をしてのんびり下に降りる。しかし、そうしているうちに雲はますます厚くなり、ドン曇りになってしまった。今日の予報では午後は雨だと言う。もう、回復は望めないだろうか。
 比川まで行って、楓食堂のサンドイッチを買う。最後の1つだったが、ひょっとしたら昨日の売れ残りだろうか?おまけとしておにぎり弁当を付けてくれた。なんか、得したなあ。
 そこからナーマ浜へと向かう。昨日も来たけれど、モンバの木にマダラは来ていなかった。けれど、一度だけでいないとは判断できないので、もう一度確かめてみようと思ったのだ。しかし、やはりいない。今回はダメなのだろう。
 さらに桃原に行ってみる。今回、まだ様子を見てない。けれど、やはりたいしたことない。やはりモンシロチョウがいるなあと思っていたら、その中にタイワンモンシロが混じっていた。一旦取り込んでみたものの、スレ個体なので確保するほどのものではない。リリースして、また久部良方面に向かう。

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 けれど、相変わらずのドン曇りの中を走っていたら、ポツポツと雨が降り始めた。強くなりそうな気配だったので、近くの雨宿りポイントである満田原の東屋に避難する。そして、たどりついてすぐにザーッと来た。夏場のスコールはよく経験するが、この時期にこんな感じの雨は珍しいなあ。そこで昼飯のサンドイッチを食べ、しばらくして小やみになったところで宿へと戻ることにする。しかし、あと3分くらいというところで、再びザーッときた。なんとか宿までたどりついたが、かなり濡れてしまった。
 時刻はまだ1時だが、雨は強くなる一方。雷もなり始めた。夏場のスコールなら、雨雲が通り過ぎればカラッと晴れるのだが、今回の雨はスコールから本降りに移行してしまったようだ。あの時点で引き上げて正解だった。そのまま待っていたら身動き取れなくなっていた。
 2時半まで待ったが雨はやまないので、諦めて風呂に入った。ところが3時になると雨はやんだ。ちょっと明るくなってきた気もする。すでに風呂に入ってしまった後だが、チャンスは多くないと思えるので3:30にまた出かけてみる。
 宇良部をうろうろしてみたが、晴れ間が出てくれないので、やはり蝶は少ない。せっかく出てきたものの4:30には諦めた。
 夜は、楓食堂でもらった弁当を夕食にする。家からもってきた納豆とリンゴを加えれば、十分な量になる。
 そして、そのころからまた雨。夜も更けるにつれ、さらに雨脚は強くなり、雷もすごい。ニュースでは3月としては1時間の雨量の最高を記録したそうだ。そういえば、前回来たときは、今期最低気温だったし、今回は最高気温と最高雨量。なんか、私が来るたびに天気がおかしくなるみたいだなあ。

 28日

 昨日の続きで土砂降りだったら嫌だなあと思っていたが、朝はやんでいた。9:00にスタートして、まずは久部良に行ってみる。しばらく探してみたが、お目当てのホリシャは飛んでくれない。
 諦めて宇良部に向かう。漁業無線の手前にK目がいた。何も見ていないそうだ。こちらは鞍部を探索する。日が差してないので頂上はダメだろう。しかし、そこでしばらく粘ったもののやはり何も獲物はない。
 また、久部良に向かう。と、入り口のゲートが開いている。そのままバイクで乗り入れると、頂上に作業員がいた。作業の邪魔になると悪いので、そのまま下山。
 比川でサンドイッチを調達して、また宇良部へ。ちょっと明るくなったので頂上に行ってみる。そこで昼飯を食べながら20分ほど待ってみたが、ホリシャは見られない。諦めて下に降りる。
 そして、鞍部をうろうろ。すると、そこに咲いていたショウベンノキの花に、ちょっと大きめのシジミを発見した。逆光なので色合いはわからないが、ホリシャっぽい。長竿を取り出して掬い取る。確かめてみるとやはりホリシャ。ふー、やっと採れた。

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 ところで、なぜここにいたのだろう?吸蜜に来ていたのか?たまたまテリ張りしやすい場所だったのか?まさか、この花が食樹なんじゃないだろうな。
 ホリシャが採れて喜んでいたのもつかの間、パラパラと雨が降ってきた。今回は雲も薄く、濡れるほどのものではないが、昨日のようにひどいものに変わるかもしれない。宿に引き返すことにする。
 1:00過ぎに宿に戻ったが、そのころにはかなり薄暗くなっていた。そして、すぐに土砂降りになった。今回も判断がよかったぞ。
 そのまま待つと3時ころには上がったが、風が北風に変わり、かなり強く吹いている。やんだとはいえドン曇りだし、今日はもうダメだろう。諦めて風呂入る。そして4:00すぎにはまた雨になった。終わりだな。

 29日

 雨は降ってないが、朝からドン曇りだ。気温も低く、これでは蝶は飛ばない。予報では後になるほど回復するようなので、それに期待して部屋で待機。明日は帰る日なので、今日が最後なのだ。早く回復してほしい。
 10:30になって、やや明るくなってきただろうか。耐えきれずにスタートする。けれど寒い。今までは長袖1枚だったが、今日は上着がないとバイクはきついほどだ。
 宇良部へ向かおうとしたが、霧雨のような細かい雨が降ってきた。西の方がまだマシなようだ。Uターンして久部良へ向かう。気温は低いが空はかなり明るくなってきたためか、ナミエの数が昨日より多い。これなら期待できるかもしれない。
 久部良山頂でホリシャの飛来を待つ。けれど、全然来てくれない。空はかなり明るくなってきたものの、やはり日が差さないとだめなのだろうか。諦めておりようとしたら、そこへタイワンアサギが飛んできた。ラッキー。今度のやつは1頭目よりきれいだ。
 でも、これはたまたまなので予定通り下山する。また、比川でサンドイッチを調達して宇良部へ行く。
 鞍部で探索していると、上から誰か降りてきた。あ、S條さんだ。店がヒマなので採集に来たと言う。山頂まで行ったが何も飛ばなかったそうだ。しばらく話してS條さんは降りて行った。私は明るさに期待して山頂に向かう。
 そこで昼飯を食べながら待つも、やはりホリシャは飛んでくれない。諦めて下に降りたら、なんと日が差してきた。降りると晴れる、というのはよくある。なんでだろう?癪に障るが降りたばかりの道をまた引き返して山頂に向かう。日差しさえあれば絶対に飛ぶはずだ。
 と、やはり飛んだ。遠目なので確証はないが、大きめのシジミなので間違いないだろう。間違えるとしたらタッパンルリシジミだが、そうなったら逆にうれしい。元気よく飛び回り、なかなかとまってくれないし、近くにも来ない。それでも長竿を用意して辛抱強く待つと、やっと届くところにとまってくれた。そして掬い取る。よしよし、これで2つ目だ。やはりホリシャ。

ホリシャ1 (2).JPG

 その後もいくつか見たが、なかなか採れるところまで来てくれず、それでも1つを追加することができた。そんなとき、K目から連絡がきた。なんと、ナガサキアゲハを採ったと言う。そうか、日が差したから他の迷蝶が採れる可能性もあるんだ。ホリシャは合計3つになったのでヨシとしよう。他の蝶も探しに行くか。
 新川線を流し、久座からアギンダ方面に進む。あのナミエの大群の写真を撮ってやろうと思ったのだ。ところが、今回は全然群れていない。5つ6つが吸水しているだけだ。これでは絵にならないなあ。
 さらにアギンダを流し、久座を見て、新川線を探すも、めぼしいものは見当たらない。また、宇良部に戻って鞍部を探索する。
 すると、またショウベンノキの花にやや大きめのシジミを発見。ちょっと違うかと思いながらも採ってみる。やはりホリシャではなくアマミウラナミシジミだった。けれどきれいな個体だったので確保。

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 するとそこへK目が上から降りてきた。山頂に行ったものの何も飛ばなかったそうだ。もう夕方だし、日差しもそれほど強くはないので、今日の飛翔は終わったのかもしれない。実物のナガサキを見せてもらうが、後翅の白が目立つきれいな個体だった。いいなあ。
 時刻は4:30を過ぎ、もう終わることにした。K目とともにS條宅へ。S條さんも私と別れた後、宇良部のふもとでホリシャを採ったそうだ。今回はメスもたくさん採れているし、山頂だけでなく、あちこちで採れている。ホリシャを採りたい人は大チャンスだろう。
 今日も夜は宿で過ごす。いつもならS條邸に集まって蝶談義することが多いのだが、あまり人がいないのと、コロナが流行っているときにクラスターが起こるといけないので、お邪魔するのはやめておいた。那覇でせきをするじいさんがいたから、私が感染している可能性だって0ではないのだ。恐れすぎることはないが、用心することに越したことはない。

 30日

 朝からいい天気。もう1日のばしていたらよかったかなあ。8時にチェックアウトして、バイクを返し、空港まで送ってもらう。荷物を預けて外の喫煙所にタバコを吸いに行ったら、そこの壁にヨナグニサンが張り付いていた。夜の間に飛んできて、そこでじつとしていたのだろう。
9:00発の石垣行、10:45発の羽田行きに乗り継いで、3時前に帰宅。
 大戦果とは言えないが、これだけの悪条件の中ではまあまあの成績だろう。スマホを確かめると、飛行機に乗っている間にK目から連絡が届いていた。お昼くらいの1時間半でホリシャが10頭採れただと!やはり、天気がよくなれば飛ぶんだ。
 さて、この後しばらくはギフモードになる。コロナはますます広がっているようだが、まさか首都封鎖になって出かけられなくなるなんてことはないだろうな。

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