4月18日~21日 福井

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 どうも、体調がもとに戻らない。また、その話かい!これは蝶のプログであって、闘病記ではない!でも、やはり体調が悪いとつい、愚痴ってしまう。よくないことだ。それに、採集に行けばよくなる。少なくともよくなると信じているから、多少きつくても出かけようと思っている。今回は去年のリベンジで福井だ。去年と違うのは、オロチは狙わず、別の変異に絞るということだ。その変異とは前回広島で偶然採れた、後翅黒紋が繋がってしまうというものだ。これは各地で記録があるが、その山では確率が高いという。〇〇山の名をとって〇〇ジジイと呼ばれているそうだが、そんな変異が出やすいのなら、ぜひ確かめてみたい。去年より早いが、時期的には大丈夫だろうか?去年はかなり寒かったのを覚えているが、まあ、宿に泊まって温泉につかるだけでも気持ちいいだろう。採れなくてもともと。気楽にいこう。

 18日

 この日は移動日だ。初めからのんびり出発して、福井の宿に入るだけということにしていた。けれど、とても天気がいい。1日早めた方がよかったか。
 やはり体調はイマイチだが、行けば治ると自分に言い聞かせて、安定剤を飲んでから10時過ぎに家を出る。そして11時過ぎに東京駅の新幹線ホームでY口さんと落ち合う。11時半のひかりに乗り、米原へ。そこから特急しらさぎに乗り換え、福井着が3時。ほどなく、京都で採集を済ませたI垣さんが車で来てくれる。その車に乗り込み、去年も泊った宿へと向かう。
 着いてすぐ宿の温泉に入る。去年はガラガラだったが、今回は大勢が入っている。たまたまだろうか?
 風呂からあがって、蝶談義開始。今年は夕食付プランにはしなかったので、途中で買ってきた夕飯を食べる。I垣さんが長距離運転で疲れているので、8時にはお開き。翌日の天気予報は雨のち曇りで低温という最悪の状況だが、良い方に外れることを期待して就寝。

 19日

 朝起きると、やはり雨。やがてやむであろうが、気温は低く、今日はダメだろう。
 朝食を食べ、朝風呂に入り、部屋でのんびり過ごす。それでも、部屋の掃除もあるだろうし、1日居座るわけにもいかない。雨はやんでいるので、10時に近くを探索しに行く。
 とりあえず、河原を目指す。ベニシジミくらいなら飛ぶのではないか。そして、この時期、白化型が出ることがあるので、それを探してみたい。けれど、なかなかよい場所がみつからない。適当なところで車を停めてみる。あたりにはスイバもギシギシもたくさんあるのだが、ベニシジミはいない。やはり日が差さないとだめなのか、それとも未発生?また、気分が悪くなってきたので、今日も安定剤に頼る。依存になると困るのでなるべく控えているのだが。蝶が飛べば気分も晴れて治ると思うんだけどなあ。
 ファミレスを探して昼食をとった後、明日空いている宿を探しに行く。今日は全く無駄になるので、採集は明日1日だけになってしまう。それでは物足りないかもしれないので、急遽予定を1日伸ばすことにしたのだ。
 その後は翌日行く山の下見に行く。国土地理院の地図を確かめたところ、去年登った道以外にも、上に上る道があった。今日はその道を確認しようということになっていた。行ってみると、そこにはきれいな舗装道があった。あれ?こっちの方が本当の道じゃないの?
 どんどん登っていくとガスってきた。わずかでも日が差せば飛ぶかもしれない、と淡い期待を抱いていたが、こりゃ無理だ。地図で見て、ここはよさげだと思った場所まで行ってみる。日が差してないのではっきりとはわからないが、地形的には感じがよさそうだ。
 しかし、もうやることがない。宿に戻ることにする。
 風呂に入り、蝶談義をし、夕飯時になったので、Y口さんと食堂へ行く。夕食付プランではなかったが、ふつうの食堂としても機能しているとのことで、値段もそんなに高くなかった。I垣さんはアルコールが主食なようで、つまみを副食としてすませてしまうらしい。
 食後、喫煙ルームに行ってみると卓球台が置いてある。最近、運動不足で、卓球くらいならそんなに体力もいらないだろうし、家の近くに誘ってくれるグループがあれば参加したい、などと話していると、じゃあ、やってみる?とY口さんが言う。私は格別にうまいとは言えないけど、そこそこ覚えはある。退職して5年ほどブランクはあるけれど、素人に後れをとるとは思えない。まあ、付き合ってやろうか、という程度の気持ちでラリーが始まった。初めのうちは調子が出ない。ラケットが悪いのは想定済みだが、勘の戻りも遅い。それでも10分ほど打っていたら、全盛期の半分程度まで勘が戻ってきた。が、ドシロートと思っていたY口さんがなかなか鋭い球を打ってくる。なかなかの手練れだ。30分ほど打ち合っていたらへとへとになってしまった。いやはや、5年前はこの程度で疲れたりしなかったのに、それだけ年をとったということか。それに、Y口さんは中学のころ卓球部だったと判明。だろうなあ。素人にあの球は打てないもんなあ。しかも、私がへとへとになっているのに、ほとんど汗もかいてない。サギだあ。

 20日

 予報どおり朝からよい天気。気温はまだ低いがこれだけよい天気なら、どんどん上がってくるだろう。それでも、9時ではまだ1けたの予報。のんびりと8時に宿を出る。
 9時前には登り口に着き、そこから車で登っていく。と、その途中で何かが飛んだ。もしやと思って車を停めてもらい、見てみるとやはりギフ。まだ寒いのに、結構速く飛んでいる。でも、なんとかGET。ノーマルのカケ個体だが、初めての産地なので、仮押さえ。生かしたまま三角紙に入れておく。けれど、どう見てもよいポイントとは思えない。たまたま迷い出たものだろう。さらに先へ進むことにする。
 ところで、この日は奈良のT中さんが仲間と一緒に来ると言っていた。8時には現地着ということだったので、途中で出会うだろうと思っていたのだが、目的地に着いても彼らはいない。方針を変えて別の場所に行ったのだろうか?とにかく車を停めて辺りを探してみる。しかし、昨日はよい感じだと思ったのだが、日が差した状態ではやや日当たりが悪い。この場所はもう少し後の方がよさそうだ。
 また、車に乗り、日当たりのよいところまで引き返す。けれど、飛ばない。まだ気温が低いようだ。しかし、一つは飛んだのだから、よい場所さえ見つかれば必ず採れるはずだ。時刻は10時近くなり、気温もかなり上がってきた。もう13~4度にはなっただろう。よさそうな場所を各自探して、そこに陣取る。私もここぞというところで待つことにする。
 と、そこへ車が1台やってきた。見るとT中さんではないか。やあやあ、久しぶりと車に近づくと、T中さんと同乗者たちがあいさつもしないで、うしろうしろと騒いでいる。私はシムラじゃないんだけど。振り向くとギフが飛んでいた。なんなくネット。ノーマルだけど、今度は完品。やっと飛び始めたようだ。挨拶もそこそこ、T中さんたちは上に登って行った。

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 Y口さんとI垣さんに採れたことを連絡する。と、すぐにまた1つ飛んできた。これももちろんGET。しかも、こいつは噂の〇〇ジジイではないか?さらにまた1つ。こりゃいい場所だぞ。Y口さんにこっちに来いと再び連絡を入れる。

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 Y口さんは10分後くらいにやってきたが、その間にもさらに3つ追加している。ジジイも入っている。その場所をY口さんに譲って、別の場所を探してみる。少し離れた場所にI垣さんが張っている。聞くと、姿はよく見るのだが、なかなかネットの届くところまで来てくれないと言う。それでもいくつかは採ったようだ。私は十分満足しているので、ノーマルはすべてリリースしている。初めに採って生かしておいたやつも、解放してあげた。
 昼近くなると、飛びが悪くなった。やはりギフは午前中の蝶のようだ。それでもネットしたのは10頭、そのうち〇〇ジジイと言ってもいいようなものは4つ。かなりの確率だ。Y口さんと話をしてそれを見せていると、そのうちの一つを見てY口さんが、これ、こんなところに橙紋がある、と言った。なるほど、ふつう、そこに紋はないはず。気づかなかったなあ。さすがに変異に詳しいY口さんだ。ちなみにそんなのふつうにいるよ、と言う方、文句はY口さんにどうぞ(笑)

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 ほとんど飛ばなくなったので、T中さんたちとも合流しておしゃべり。どうやら他の人はそんなには採れてないようだ。朝から気温が高ければもっと採れただろうに。
 仕方ないので場所変えしてみることにする。山を下りて、去年行ったところにも行ってみる。けれど、どう見ても環境は悪い。去年はそこだと思い込んでいたからそこで粘ったのだが、こうしてみると、全然ダメな場所だ。早々に諦める。
 時間はまだ早いが、他に行くところもない。帰りがけにまたベニシジミを探してみる。適当な草地を見つけて探してみるが、やはり飛ばない。ギシギシもスイバもよく育っているのだから、いないとは思えないのだが、なぜ飛ばないのだろう?まさか、このあたりには分布していない?そんなわけないよなあ。
 もう、しょうがないので、宿に向かう。荷物を置いてすぐに買い物に行く。夕飯と翌朝の朝飯を買い込む。Y口さんとI垣さんはパンツも買っていたようだ。私は、このようなこともあるかと、余分に下着を用意してあったから大丈夫。
 宿に戻って風呂に入り、また蝶談義。Y口さんはのどが痛いと言っていた。せっかく1泊延ばしたのに、天気予報は翌日から曇り。延ばさなくてもよかったかもしれない。

 21日

 朝、やはり天気は悪い。Y口さんはのどの痛みがひどいので、このまま帰ると言う。私もそうしようかと思ったが、せっかく1日増やしたのだから、わずかな望みにかけて出かけてみることにする。
 宿をチェックアウトすると、ていねいに対応してくれて、見送りまでしてくれた。安っぽい宿だと思っていたが、接客が丁寧でなかなかいい宿だった。
 Y口さんは駅へと向かい、私とI垣さんはまた山へと向かう。天気は悪いが、昨日と違って朝から気温は高い。
9時過ぎに現地に着いたとき、すでに13度くらいはあった。わずかに晴れ間もあって、日が差している。すぐにI垣さんが、いたっと言う。私は見つけられなかったが、よしよし、飛んでいるなと喜ぶ。
 しかし、その晴れ間はあっという間に消えてしまった。そして、そのあと、日差しはでなかった。かなり雲が厚く、たまに太陽の位置がわかる程度になるくらいで、影ができるほどには晴れてくれない。そして、当然のようにギフは飛ばない。
 10時半まで粘ったものの、予報ではこの後悪くなる一方なので、諦めることにした。なんか、無駄な1日を過ごしてしまったようだ。
 I垣さんに福井の駅まで送ってもらい、そこからしらさぎで金沢に向かう。来たときは東海道新幹線だったが、帰りは北陸新幹線にしたのだ。かがやきは全席指定なので、その分高いが、去年乗って快適だったのだ。
 けれど、今年は日曜だったためだろうか、ほぼ満席であまり快適ではなかった。隣の席に誰もいなければかなり楽なのだが、隣がいると足を組んだりひじを張ったりするのも、やりにくい。
 それでも、福井を12時に出て、家には5時に帰れた。かなり疲れているが、出かける前の体調の悪さはなくなっている。やはり蝶が特効薬になるんだなあ。けれど、この後、連休明けまで予定が入っていない。この間、体調不良が出なければいいのだが。あ、また、つまらないこと書いて終わろうとしている。これはよくない。
 今回は3泊もしながら1日しか採集できなかった。けれど、その1日で十分な成果はあった。〇〇ジジイと言える個体が4つも採れたし、1つは珍しい橙紋も出ているものだ。十分に満足できるものだろう。次回もまた楽しい採集をしたいものだ。

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