島が好き!

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 大きな目で見れば、本州も北海道も四国も九州もみな島であるのだが、これらの場所は感覚的に島とは感じない。やはり、1日あれば海岸線に沿って一周できてしまう程度の大きさでないと、島という感じはしない。もちろん、私が好きなのも、その大きさのものだ。
 生まれて初めて行った島は、たぶん江の島だったと思う。子供のころのことで、誰と行ったのかも忘れてしまったが、橋を渡って行ったので、島という認識はあったものの、陸続きと変わりない感覚だったのは覚えている。
 高校のころは釣りが好きだったので、よく東京湾の第二海保という島へ渡った。ここは、明治に東京湾の守りのために作られた人工島だが、第二次大戦後、打ち捨てられていた。当時は金沢八景から釣り客のための渡し船が出ていた。船を使わないと行けない場所だし、歩いて一周できる程度の大きさなので、これはもう島という感じ満載だった。もっとも、島がすべてコンクリートでできているようなところなので、自然は感じなかった。たいていは日帰りだったが、夜釣りで1日以上過ごしたこともある。けれど、釣りをしなくなって、第二海保のことも気にかけなくなっていたら、いつの間にか立ち入り禁止になってしまった。最近になって、久しぶりに行って見ようかと思って調べたら、そういうことになっていた。だが、ここで書こうと思ってもう一度調べたら、ツアーに限り上陸できるようになったようだ。ただ自由行動は禁止されているとのことで、釣りができるかどうかはわからない。
 学生時代は部(生物部)の合宿で伊豆七島の大島、三宅島、御蔵島、八丈島に行った。まだ蝶をやっていないころなので、どんな蝶がいたかさっぱり記憶にないが、とにかく気に入ってしまった。そのころは海岸動物が好きで、ガンガゼやジンガサウニといったウニの仲間を初めて見て喜んでいた。八丈島に行ったときは、夜に散歩していたら、暗闇の中に無数に光るものを発見した。近寄って懐中電灯で確かめてみたら、なんとキノコだった。そこはソテツ畑だったのだが、キノコはソテツの幹に生えていて、その一角は怪しい光にあふれていた。当時はネットなんてものはなかったので、図鑑を使って調べたのだが、ついに名前はわからなかった。今はわかる。あれはヤコウタケというキノコだったのだ。当時はほとんど誰も知らなかったが、今はそれを見るためのツアーまであるくらい、人気があるようだ。
 部ではそれぞれが特技を教えあっていた。キノコにくわしいやつはいなかったが、植物にくわしいやつや鳥にくわしいやつ、昆虫にくわしいやつやプランクトンにくわしいやつなどがいた。私は海岸動物が好きだったので、海に行くときはかなりリーダーシップをとっていたが、部には蝶に詳しいものもいて、そいつらから蝶の指南を受けているうちに、だんだんと蝶も面白くなってきた。
 そして、卒業して就職することになった。とにかく島が気に入ってしまったので、就職するときに任地として三宅島を希望した。どうせ希望は少ないだろうから、希望は叶うだろうと安易に考えていたら、募集2人のところ面接に10人もいたのは驚いた。だが必死にアピールして無事、三宅に就職が決まった。
 その少し前から、蝶も面白いなと思っていたので、三宅に行くときには釣り道具などとともに、採集用具も持って行った。けれど、蝶はついでにちょっとというくらいの気持ちだったので、そのときはこんなに深入りするとは思っていなかった。
 ところで、三宅島というところは、蝶の種類は少なく、これといった珍しいものがいるところでもない。しかも、ここがいい、という採集に適したポイントもほとんど存在しない島なのだ。だから、ネットは常に車の中に積んであったものの、蝶のために探し回るということはほとんどなかった。何かの拍子に見かけた蝶を採るというスタイルだった。もちろん、就任したのは4月1日なので、そのころはほとんど蝶の姿は見られなかった。だから、休みの日はほとんど釣りばかりしていた。
 5月に入ったころからアゲハチョウが見られるようになり、ときどきネットを取り出しては追いかけるようになった。ここのカラスアゲハは特に美しい。もっとも、蝶をはじめたころの私にはそんなことはわからず、カラスアゲハはどこでもそんなものなのだと思っていた。後年、あちこちでカラスアゲハを見ているが、三宅の春型メスより美しいカラスは見たことがない。残念なことに、当時から数を採ろうとは思っていなかったので、このきれいな春型メスの標本は一つしかない。
 さて、当時の私は蝶に限らず前記の海岸動物をはじめ、様々な生物に興味を持っていたので、三宅に生息する生き物や植物の文献も手に入れて、いろいろ探していた。その中で三宅に生息する蝶の記録も手に入れた。そこには明らかに迷蝶であるリュウキュウムラサキやウスイロコノマなどの記録も載っていたが、それ以外の土着種はすべて集めてやろうという気になった。多少は蝶採りに費やす時間が増えたかもしれない。
ところで、そのころから時々正体のわからない蝶の姿を目撃するようになっていた。やがてそれは数が増えていき、それまでと同様の「ついでに採集」でも採ることができた。それは三宅の記録にはないのはもちろん、沖縄にしか生息していないカバマダラだった。もちろん迷蝶であるが、数の多さからして、前年から発生していて越冬したものと思えた。
 やがて、大量生息地も見つけた。その空き地にはガガイモがたくさんあって、カバマダラはそこで発生していたのだ。ガガイモには、卵も幼虫も蛹もついていた。調べてみると、当時はカバマダラの食草としてガガイモは記録されてなかった。カバマダラの食草はトウワタなどが知られていたが、ガガイモは沖縄には分布していないので、それまで食べていなかったのだろう。けれど、生物は生きるために様々なことを試す。カバマダラもそれまで食べていたトウワタがないため、代わりに食べられるものを探してガガイモを見つけたのだろう。
 カバマダラは夏になると、とんでもなく数を増やし、島で一番多い蝶がカバマダラになってしまった。もともと競争相手もいないし、来たばかりだから天敵もいなかったからだろう。ところが、そんなに大量発生したカバマダラも、次の年には一つもいなくなってしまった。たぶん、その年の冬は寒くて、越冬できた個体がいなかったのだろう。
 しかし、次の年にも妙な蝶を目撃するようになった。たいてい車を走らせているときに見つけて、ん?と思うのだが、車を停めて見回したときにはどこに行ったか分からなくなっていた。その蝶は月に1回目撃できるかどうかという程度だったが、それがずっと秋まで続いた。冬になるともちろん蝶は見なくなるが、翌年になって、また同じ蝶を目撃するようになった。そして7月になりやっとそいつを捕まえることができた。スジグロカバマダラだった。これも沖縄にしかいない。こいつはカバマダラのように爆発的に増えることはなかったようで、相変わらず月に1度か2度目撃できる程度だった。ところで、この蝶の食草は当時リュウキュウガシワだけと言われていて、当然、三宅にはない。けれど、これだけ長い期間にわたって目撃が続くと言うことは、発生していたことは間違いないと思う。カバマダラ同様、ガガイモを食べているのでは?と以前、カバマダラの幼虫を発見したところでガガイモをチェックしたが、残念ながら幼虫は見つけられなかった。だが、やはり食草はガガイモだと思う。カワカミシロチョウが大量飛来していながら日本では繁殖できないのも、食草がないからだが、ごくたまに繁殖したと思える個体が採れるときもある。これは、たくさん飛来した中にごくわずかに、新しいものを食べることができたものもいたからだろう。スジグロカバマダラも同様に、わずかながら代用食で育つものもいたのではないだろうか。だからカバマダラのように爆発的に増えることはできなかったが、わずかに命をつないできたのだと思う。だが、確保できたものは、7月のもの1つだけで、その翌年にはまた見られなくなってしまった。やはり冬が越せなかったのだろう。
 けれど、ここではもっとすごい迷蝶を採っている。ウスコモンマダラだ。これは沖縄にもいない。つまり日本にはいない蝶だ。もちろん、過去の記録にも出ていない。
 そういえば、記録に載っていない蝶は、他にもキアゲハ、キチョウ、ツバメシジミ、キタテハ、ルリタテハの5種を採っている。どれも個体数はとても少ないので、以前の調査では発見できなかったのだろう。逆に過去の記録で文献に載っているのに、どうしても見つけられなかったのがゴイシシジミだ。こいつはアブラムシをエサとしているので、この記録は間違いだろうと思っていた。だが、この蝶はアブラムシが大量発生すると、なぜか現れて、そしてアブラムシがいなくなるとピタリといなくなってしまう。きっと、調査したときには、アブラムシが発生していたのだろう。
 三宅に赴任中に御蔵島へ渡ったこともある。この島は特殊な島で、伊豆七島の中で唯一、本土と陸続きだったことがある島なのだ。だから、山は高く森は深く、水が豊富にある。そんな特殊な島なので植物も昆虫も特別なものが多い。
 植物ではニオイエビネというランがある。これはすぐ隣の三宅島や神津島にもごくたまに見つかることがあるが、これはオオミズナギドリによって種が運ばれたからだろう。ほぼ御蔵の固有種と言ってもよい。そして、昆虫も特殊だ。イシノミという原始的な昆虫がいるが、こいつがこの島に分布している。こいつは飛べないので、陸続きだったときに侵入してそこで独自に進化したのだろう。これは学生時代に見つけたのだが、ちょうど大学に専門の教授がいたため報告した。新種、すくなくとも亜種扱いになるだろうと言われたのだが、その後どうなったかは知らない。そして、ミクラミヤマクワガタというクワガタがいる。これも陸続きのときに渡ってきたのだろう。私が行ったときは、昼間の道にボロボロ落ちていた。たいていは死骸だが、生きているものもたくさんいた。決して珍しいものではない。そして、蝶ではミクラクロヒカゲがいる。今のところクロヒカゲと同種とされているようだが、学者によっては別種と考える人もいるようだ。確かに、形態的にも生態的にもクロヒカゲとは少し違う。私が行ったときはたくさん飛んでいたが、最近は少ないらしい。それに、御蔵島自体、植物も昆虫も採集を禁じるようになったと聞いた。もう、採れないかもしれない。
 後年、八丈島に蝶採りに行ったことも有る。きれいだと有名な八丈カラスを採りに行ったのだが、お目当てのきれいなメスは採り損ねた。でも、図鑑などで見る限り、やはり三宅の方がきれいだと思う。自分が住んでいた場所だから、親ばか的な感情かもしれないが。けれど、ここではツバメシジミとテングチョウを確認した。ツバメシジミは三宅の分布リストに載ってなかったので、八丈でも珍しいかもしれない。テングにいたっては、リストにないばかりか、自分でも見たことがなかった。けれど、当時、沖縄では珍品と呼ばれていたけれど、今はうるさいくらいの普通種になっている。ここでも同様にひろがっているのかもしれない。
 そんなこんなで、三宅島で4年を過ごしたが、内地に帰ってくると当然出かけられる場所が増える。そこから本格的な蝶採りが始まったと言ってもいい。

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私が日本で一番美しいカラスアゲハだと思う、三宅産春型カラスアゲハ。だいぶ色あせてしまった。

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三宅産カバマダラ これを採った年はそこらじゅうにいた

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三宅産スジグロカバマダラ 2年にわたり10以上目撃したけど、採れたのはこれ一つだけだった

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三宅で採れたウスコモンマダラ いったい、どのくらいの距離を移動してきたのだろう

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ミクラクロヒカゲ 翅が尖がっているし、年に何化もするらしい

 さて、帰ってきた年にはK目に誘われて初めての沖縄に行ったのだが、これは大ハマリしてしまった。それ以来の様子はこのブログの一番最初に「沖縄採集記」としてまとめて書いたので、そちらを見てもらいたい。

 あ、ところで、このブログにときどき登場するK目という人物。他の人はみな「さん」付けなのに、なぜこいつだけ呼び捨てなんだろう?と思っている人もいると思う。彼は学生時代の生物部の後輩で、私を蝶の道に引き込んだ張本人なのだ。私にとっては蝶の師匠になる。それ以来、ずっと付き合いが続いているが、なにしろ学年が後輩だったので、ずっと呼び捨ても続いているのだ。

 閑話休題、他にもいろいろな島に行った。沖縄の島を除けば、一番数多く行っているのは対馬だろう。
 対馬と言えばツシマウラボシシジミだ。初めて行ったとき、ポイントもろくに知らなかったにもかかわらず、何か所かで見つけることができた。そのときはウラボシ目当てというか、それ以外に珍しい蝶がいるとは知らなかったため、満足してしまった。のちに、この島にはいろいろと面白いものがいると知り、何度も通うことになった。
 まず、ウラナミジャノメ。これは、西日本に広く分布しているが、対馬のものだけが別亜種になっていると言う。(世界的に見ると、むしろ対馬のものが普通で、日本にいるものが亜種扱いになっている)そしてゴマダラチョウ。これは白いものが多いと言う。コミスジは小型のものが多いというし、ホシチャバネセセリも小型なので、日本一小さいセセリだと言う。ヒョウモン類やゼフも特別ではないにしても島に分布しているのだから、やはり採っておきたいものだ。残念なのは、タイワンモンシロとジャコウアゲハはもう絶滅してしまったらしいということだ。初めて行ったときなら、まだいたはずなのに。
 そして、最初に取り上げたウラボシだが、今や絶滅したと言ってもいいだろう。初めてのときはもちろん、その後何度もこの蝶は目撃している。決して珍しいものとは思えなかった。けれど、いつのころからか、見られなくなっていった。そういえば春型は採ってなかったなあ、と思って探そうと思ったのだが、そのときには全然見つからなくなっていた。以前たくさん見かけたところは、林床にモジャモジャ生えていた下草がなくなって、ベアグラウンドになっていた。伐採のじゃまになるから刈ったのかなあ、などと思っていたが、この現象は全島的なものだった。原因は増えすぎたシカのためだった。シカが全部食べてしまったのだ。もちろん、ウラボシの食草であるヌスビトハギも例外ではない。島の一部ではなくすべての林床から下草が消えてしまった。これではウラボシは生きていけない。そのころになって、ウラボシ採集禁止というトンチンカンな措置が取られたようだが、完全に手おくれだ。いなくなってから禁止にしてもどうしようもない。第一、それまで大勢が採りまくっても減らなかったのだから、採らなきゃいいという発想は自然を知らないやつの短絡的なものだ。まず下草を復活させようという行動をとらなければ、ウラボシの復活はあり得ない。春型は採り損ねたが、採っておいてよかった。
 けれど、この島ではまだ採りたくても採れていない蝶がまだいるので、これからも通うことになるだろう。

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今となっては幻の蝶になってしまったツシマウラボシシジミ 春型がほしかったなあ。

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対馬産ウラナミジャノメ こちらの方が本家らしい

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対馬産ゴマダラチョウ 白いんだけどボロ過ぎてリリース

 奄美大島にも何度か行った。狙いはもちろんアカボシゴマダラだが、これもただ採っただけで満足していたのだが、後から黒化型というすごい変異が採れることを知った。さらに、最近になって沖縄にしかいなかったフタオチョウが採れるようになり、去年それを採りに行ったことはブログにも書いた。
 けれど、黒化型はまだ採れてないし、有尾のナガサキアゲハなど狙い目はまだまだある。これからも通うことになりそうだ。

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奄美のアカボシゴマダラ 関東のやつは放蝶由来らしいが、こいつは本家

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奄美のフタオチョウ 沖縄県ではないので、堂々と採れる

 屋久島にも2回行っている。初めて行ったとき、狙いのタイワンツバメシジミはたくさんいた。ムラサキツバメも採れたし、ボロながらリュウキュウムラサキの立派な大陸型も採れた。だから、何度も行く必要はないと思っていた。けれど、最近になって2度目の来島を果たしたとき、タイワンツバメはなかなか見つからなかった。開発が進んで、以前あった草原や林もなくなっていたから、その関係もあるだろう。屋久島は大きな島だが、タイワンツバメが生息でそうな環境は意外と少ない。ここも、沖縄本島のように、そのうち絶滅してしまうかもしれない。
 そして、まだ挑戦してないが、ここにはキリシマミドリシジミがいる。ここのものは特別で、ヤクシマミドリシジミという別称もある。冬場に採卵すればそこそこの数は採れるらしいが、成虫しか採らない主義の私には関係ないことだ。成虫を採るのはかなり難しそうなので、まだ挑戦してない。さらに、この島にもウラナミジャノメがいるそうだが、局所的で数も少ないらしい。これも難易度が高い。

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タイワンツバメシジミ かつて沖縄本島にいたものが絶滅したように、屋久島から消える日も近いかもしれない

 島根県の隠岐の島へも何度か行っている。ここは後醍醐天皇が島流しになったことで有名だ。天皇が島流しなどという話は、ありえないように思える。天皇は一番えらい人という感覚があるから、天皇が罰せられるという事態が想像できないのだ。けれど、このころには政治の実権は武士に移っていて、鎌倉幕府が政権を握っていたのだ。そのため、実権を取り戻そうとした後醍醐天皇が、幕府に逆らったと言うことで罰をうけたのだ。まあ、こんなことすれば普通は殺されてしまうが、そこは日本という国の面白いところ。実権を握っていたのは幕府でも、やはり日本のトップ、王様とでもいうべき存在の天皇なので、死刑にはできなかったのだろう。
 さて、その隠岐だが、実はたくさんの島がある。簡単に島前、島後と2つに分けているが、空港があり、主要な港もあるのが島後だ。私がよく行くのもここだ。島が好きだと言っても、蝶の魅力がないところは単なる観光になってしまうので、あまり行く気は起らない。だが、ここにはルーミスシジミやキリシマミドリシジミがいるのだ。
 ルーミスはなるほど簡単に採れた。この蝶は天気がよくないとチャンスは少ない。カンカン照りの暑いときほど採りやすいものだが、行ったときはそれほどよい状態ではなかったにもかかわらず、いくつか採ることができた。また、少ないと言われていたオナガシジミもなんとか採れた。他とは違っていると言われたサカハチチョウやイチモンジチョウも採れた。でも、あまり差異は感じなかった。ジャノメチョウやコジャノメも、はじめは全然見つからなかったが、探すうちに大量生息地を見つけた。
 けれど、どうしても採れないのがキリシマミドリシジミだ。たぶんそうだろうと思えるゼフは何度か見ているのだが、なぜか採ることができない。他の人は結構簡単に採っているようだし、数が少ないわけでもないようだが、どうも私には相性が良くないらしい。
 島前にも一度だけ行った。ここは、宿泊施設が限られているため、行きにくいところかもしれない。空港はないので船で行くしかないが、知夫里島という島へ行くには、出発するのは七類という港なのに、帰ってくるときは到着するのが境港というちがうところだったりして、アプローチも難しい。けれど、この島はかつてオオウラギンヒョウモンがいたため、通う蝶屋も多かったと聞く。その蝶も今は絶滅してしまったようで、ここを訪れる蝶屋はほとんどいない。
 けれど、この島は島後のとなりなのに、蝶の種類が全くちがう。まず、ヒョウモン類が多い。島後ではさんざん探してもツマグロヒョウモン以外のヒョウモンはみつからなかったのに、この島にはウラギンスジヒョウモン、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモンなどがたくさんいる。しかも、他の地域のものに比べて、あきらかにでかい。島後では珍品だと思ったホシミスジもたくさんいて、これもでかい。ウラゴマダラシジミも採れた。これは時期的なものかもしれない。島後にはたいていルーミスやキリシマ狙いなので7月から8月に行っているが、島前にはヒョウモン狙いだったので6月に行ったからだ。
 そういえば6月の島後にはまだ行ったことがない。行くことがあったら、きっと見ることができるだろう。島後には広いカシワ林もあるので、何かゼフがいるかもしれない。そのうち、この時期にも行ってみたいものだ。

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隠岐のルーミスシジミ ここのものはかなり黒化傾向があるという

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隠岐のサカハチチョウ 本土より白帯が狭いというが、どうだろう?

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知夫里のホシミスジ これは他と比べて明らかにでかい!

 あと、島と言えば福岡の地島に行った。この島にはクロツバメシジミがいるのだが、黒クロツと言われる変異個体がかなりの確率で採れるのだ。この島はそれほど大きくないが、ポイントは港の近くなので、そこからほとんど移動しない。そして、狙いの黒クロツは案外簡単に採れてしまった。するともうやることがない。だが、この島には喫茶店のような店はないし、休むところなどない。そして暑い!船の時間まではかなりあるので、しんどい思いをしたことの方が記憶に残っている。

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クロツバメシジミだが、本来オレンジ色になる部分か真っ黒

 他にも行きたい島はたくさん残っている。北海道の島のことは前回書いたが、これらの島にも行ってみたい。佐渡はでかいので、1日で一周できないかもしれないが、船で渡るからきっと島感はあるだろう。いつか渡ってみたい。九州の五島列島も行きたいところだ。蝶ではないが、巨大なマイマイカブリがいるらしい。鹿児島の甑島もクロツバメシジミなどが変わっているらしい。

 こう書くと島が好きなわりには、あまりたくさんの島に足を踏み入れてないようだ。まだまだ行きたい島はたくさんあるのに、人生の残りはどのくらいあるだろう?とても、全部に行くことはできないと思う。行きたいところは島以外にもたくさんあるのだから、島ばかりめぐるわけにもいかないだろう。
 けれど、あと少しだけ、行った島の数を増やしたいものだ。

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この記事へのコメント

梁瀬川の蝶好きおじさん
2020年05月12日 23:59
ブログ楽しく読ませて頂きました。小生も昨年まで定年退職後に四年続けて石垣と西表島で蝶採集を楽しみました。今年はこの5月の訪問を見送りましたが、貴兄の過去のブログも楽しみに読ませて貰っています。暫くは自粛やむなしですが自粛明けを楽しみに頑張りましょう❗これからも楽しみにしています
シオシオ
2020年05月13日 08:38
梁瀬川の蝶好きおじさん様

コメントありがとうございます。いい気候になって、蝶シーズンも始まったというのに、もうずっと家に閉じこもっています。このようなブログを書くことによって気分を紛らわせていますが、独身て家族もなく一人暮らしなので会話もありません。精神的にそろそろ限度が近づいてます。
回想記にしても、ネタがそうそうあるわけもなく、ネタが尽きたらブログの更新もできなくなるので、そうなると気を紛らわす手段もなくなってしまいます。
精神をまともに保つために、そろそろこっそり出かけることになると思います。ブログには書きませんが。これからもよろしくお願いします。