9月11日~19日 石垣 与那国

アギンダ.JPG

 秋になると、いよいよ採るものがなくなってくる。けれど、八重山は別だ。むしろ秋の発生迷蝶や、台風による大物飛来も期待できるので、狙い目とも言える。今回も少し前に台風が宮古あたりを抜けていったので、その吹き返しの風に乗って、何かいいものが入ってきた可能性がある。その後は東から北の風ばかりなので、あまりよい状態ではないが、入ってきたものが残っているかもしれないので期待しよう。

 11日

 今日は移動日。のんびりと家を出て、羽田でY口さんと落ち合い、ラウンジで昼飯。いつものパターンだ。
 そして、夕方5時過ぎに石垣空港に着く。石垣在住のA木さんに連絡して、6時過ぎに夕食を一緒にとろうと約束する。ところが、レンタカーが来ない。ここはなかなか連絡が取りにくいのだが、安いのが魅力のところ。しかし、今日着くという連絡に対し、了解との返事が来たのに、一向にやってくる気配がない。5時半の約束なのに6時を過ぎても来ない。A木さんには遅れるという連絡は入れておいたが、あまりに遅すぎるじゃないか。たまりかねて電話すると、5時半と6時半を間違えたと言う。勘弁してよ。結局、6時40分になって、やっとやってきた。遅れた分、料金は安くしてくれたが(水曜から日曜の朝までで9000円)A木さんにはだいぶ待ってもらうことになってしまった。
 そのまま岩に直行。もちろん、A木さんは先に来ている。そこで蝶談義をしながら夕食。その後、コンビニで物資を調達したあと、Y口さんを宿に送る。今回は宿が別々なのだ。そして、自分の宿へ。遅くなったので駐車場は満車。しかたないので、脇の方に路駐してチェックイン。さて、本番は明日からだ。

 12日

 8時半にY口さんを迎えに行く。そして空港へ送り届ける。Y口さんはそのまま与那国へ渡るのだ。私はしばらく石垣で過ごす。
 空港から平野へ向かう。昨日、A木さんからの情報で、石垣には蝶がほとんどいないと聞いていた。ただ、平野方面には最近行ってないので、わからないとのことだった。わからないなら、もしかしたらいいかもしれないじゃないか。とにかく確かめに行ってみよう。
 平野に着き、ポイントへ車を進める。去年、道を改修してでこぼこがなくなっていたのだが、また、雨に削られて荒れ始めている。舗装しなければ鼬ごっこを繰り返すことになりそうだ。
 車を進めるが、やはり蝶は少ないようだ。だが、まるでいないわけではない。シロオビアゲハがそこそこ見られる。第一水場のポイントに着いて、ネットを組み立てる。駐車場所にはカワラケツメイの大きな株があった。もし、ホシボシキチョウが発生しているなら、ここには絶対飛んでいるはずだ。だが、キチョウの数も多くない。わずかに飛んでいたキチョウを念のため採ってみたが、やはりただのタイワンキチョウだった。
 さらに近くを歩いてみる。ヤエヤマムラサキが飛んだ。ジャコウアゲハやベニモンアゲハといった、ここの常連も健在だ。しかし、いつもに比べるとやはり数は多くない。ここでは過去に何度か赤の発達したシロオビアゲハが採れているので、毎回それを狙っているのだが、なかなか出会えない。今回もだめそうだ。

ヤエムラ交尾.JPG

 しばらくして、第二水場のポイントに向かうことにした。途中、あちこちにケツメイの群落を発見。こういうときにホシボシが来てくれれば大発生間違いなしなのに。
 第二水場の少し手前あたりから、道がものすごく荒れてきた。道の真ん中には草が生い茂り、もしかしたら、ここしばらく車が通ってないのかもしれない。そして、第二水場は大きく崩れていた。そこに車輪を落としたら脱出不可能だろう。けれど、Uターンポイントはその先にしかない。バックするには荒れ果てた道を数100メートル戻ることになる。こりゃ参った。車を降り、水場の崩れを確認する。端いっぱいを通れば、なんとか落ちずに通れるだろうか。やるしかない。車をギリギリまで端に寄せながら、そこを通過する。そして駐車ポイントへ。しかし、その先も草が生い茂り、車で進むのは厳しそうだ。そして、いつもなら一番いいポイントであるのに、全然蝶がいない。草が茂りすぎているのだろう。
 この道は先に進めば明石に抜けられるのだが、とても先に進む気にならない。Uターンして戻るしかない。けれど、そうするとまた、あの崩れた水場を通らなければならない。まあ、一度通ったのだから、また通れるだろう。
 無事に水場をやり過ごし、第一水場に戻る。そこで、またしばらく歩き回るが、何もネットすることなく諦めた。
 伊原間まで戻り、そこのダムポイントに寄ってみる。期待はしていなかったが、やはりダメ。花付きはいいのに、蝶は飛んでいない。キチョウが1つ2つ、リュウキュウミスジが1つ2つ、そのくらいだ。マダラなんか一つもいない。
 さっさと諦めて、真栄里へ向かう。前回来たときはどこへ行ってもシロウラナミシジミが飛んでいた。ここのウコン畑には、また大発生しているのではないか?けれど、何もいなかった。シロウラどころか、蝶は何一ついないのだ。こりゃ、A木さんの言っていた通り、どこへ行ってもだめかもしれない。
 名蔵のポイントへ行く。最近、なかなかいい感じが続いていた。けれど、今回は草刈りされていた。目の前で小型ブルが草を削り取っている。こりゃ完全にダメだ。それでも昼時になったので、車から降りずに昼飯にする。
 そこから市民の森に向かう。車を停めて一回りするも、蝶は少ない。駐車ポイントの上にあるカラスザンショウの花が咲き始めたようで、ジャコウアゲハとイシガケチョウが少しだけ集まっている。イワサキコノハでも来ていればいいのだが、そううまくはいかない。
 そこから、万勢展望台に行く。かなり草が伸びているが、いつものテリポイントにはリュウキュウムラサキが一つ飛んでいた。けれど、他には何もいない。もういいや。諦めよう。
 まだ2時だが、ただでさえ少ない蝶が午後になるとさらに減ってしまう。効率が悪いのに粘ることもないだろう。今日は三角紙を使わなかったなあ。
 マックスバリューで夕飯を買い込み、宿へと戻る。そのあとは部屋でまったり。それにしても、石垣で4泊もすることになっているのに、明日からどうやって過ごせばいいのだろう?

 13日

 どうせ、蝶の期待はできない。のんびりと9時に出発する。
 まず市民の森にでも向かおうとすると、まだ街中のゆらてぃく市場の前に白い蝶を発見した。いくつか飛んでいる。あれはウスキシロチョウではない。もちろん、ナミエシロチョウやモンシロチョウでもない。どうもウラナミシロチョウらしい。けれど、なんでこんなところに?
 車を市場の駐車場にとめて確かめる。目視だけでなく、きちんと確かめたいのでネットを取り出す。街中で人もたくさんいるので、ちょっと勇気がいるが、こっちの人は虫取り網も見慣れているだろうと腹をくくって、一つだけ採集する。やはり、ウラナミシロチョウだった。そして、見てみるとそこの花壇にハブソウが植えてあった。これで発生したらしい。

ウラナミシロ.JPG

 まだいくつか飛んでいるし、きれいな個体だったので、もう少し確保してもよかったのだが、なんか周りの人から好奇の目で見られている気がして、さっさと退散する。
 市民の森を探索する。やはり蝶は少ない。特にふだんたくさんいるマダラ類とシロチョウが少ないので、ガランとした雰囲気になってしまう。それでも歩いていると、ルリ系のシジミが樹幹を飛んだ。採ってみるとヤクシマルリシジミのメス。なかなかきれいなので確保する。

ヤクルリ.JPG

 あとはイワサキタテハモドキを見かけたくらいで、たいしたものはいない。見切りをつけて、まだ行っていない屋良部へ向かう。
 屋良部はカラスザンショウなどの木の花が咲いているときは、そこに大量の蝶が集まって壮観な光景を見られることがあるのだが、今はほとんど咲いていない。それでも、わずかに花があるらしく、多少のジャコウアゲハやイシガケチョウが来ているところがある。
 そんな様子を見ながら車をゆっくり走らせていると、そんな中にルリ系マダラを見つけた。見るからにデブっていて、これはマルバネルリマダラだろう。もちろん迷蝶なのだが、このところ石垣では継続して発生しているようだし、以前、大量発生の場面に出会ったことがあるので、見つけても感動はない。それでも、他に採るものがあるわけでもないし、長竿を取り出して採ってみる。やはりマルバネだ。きれいな♂。これなら確保してもいいな。

マルバネ♂.JPG

 さらに走り回るが、めぼしいものは見つからない。そして昼時になった。今日は昼飯を用意していない。町まで戻って、昼飯にしようと車を走らせる。途中、どこで食べようかと考えていると、以前入ったマンガ喫茶を思い出した。あそこなら時間をつぶせるし、食事もとれる。どうせ午後になると蝶の数は減るから、夕方まではそこで休んでもいい。
 その店に入って、3時間パックにする。そして、昼飯にカレーも注文。そこで3時まで時間をつぶす。
 時間になり、外に出ると、なんと雨が降っていた。それならもういいや。山に向かわずに、マックスバリューで夕飯を調達して宿に戻る。まあ、今日は獲物があるからいいだろう。

 14日

 今日も、昨日と同様のコースをたどる。市民の森を一回りして、屋良部へ向かう。そこを流していると、またマルバネルリを発見。それを採ってみるとこれまたきれいな♀。これも確保しておくか。

マルバネ♀.JPG

 そして、昼になってまたマン喫へ。昨日読んでいた「風の大地」の続きを読む。すると、そこへS谷さんからラインがきた。なんと、今日の便で石垣に来ると言う。昨日まで、宮崎か対馬か、どこかへ行こうと言っていたのが、今日になっていきなりここへ来るとは。なんともすごい行動力だ。夕方の便でこちらに着いて、翌朝の便で与那国に渡ると言う。それなら私と一緒に行けばいい。さっそく、夕方迎えに行くと返信する。
 3時になってちょっとだけ回ろうかと思っていたが、風呂も先に入りたいので、さっさと宿に戻る。
 そして夕方、空港にS谷さんを迎えに行く。飛行機は遅れたらしく、なかなかやってこなかったが、それでも6時近くなってやっと合流し、S谷さんの泊る宿へと送り届ける。
 さて、明日は与那国だ。先乗りしているY口さんからは、やはり蝶は少ないが、コモンタイマイはたくさんいるとの連絡が入っている。それなら、迷蝶は入ってなくても楽しめるだろう。あ、コモンタイマイは迷蝶か。

 15日

 8時30日にS谷さんを迎えに行き、そこから空港へ向かう。9時に空港に着いて、10時の飛行機で与那国へ。与那国にはY口さんが車で迎えに来ていてくれた。
 けれど、着いたときに降り始めた雨が土砂降りになってきた。やれやれ、着いたとたんにスコールか。やむまで15分ほど待つ。
 小降りになったので、車でY口さんの宿へ向かう。S谷さんも同じ宿だ。S谷さんの支度を待って、与那国ホンダへ向かう。いつもはみなバイクを使うのだが、今回、バイクが出払っていて足りないとのことで、Y口さんとS谷さんは、そのまま車で回ることにして、私だけバイクを借りる。
 借りたバイクで私の泊る宿に向かい、チェックインする。支度をして出かけると、雨はすっかりやんで青空も見えていた。けれど、残念ながら風が強い。
 まずはいつも通りの新川線に行く。けれど、ついさっきまで雨だったからか、それとも、もともと少ないのか、蝶の姿がない。しばらく走っていると太陽が出てきた。これで飛ばなかったらまずいなあ、と思っていると、向こうからバイクに乗った蝶屋がやってきた。T橋さんだ。話をすると、迷蝶はまったく採れていないとのことだった。やはり、前回の台風はダメ台風だったようだ。
 それでも、晴れてきたせいか、ポツリポツリと蝶も飛び始めた。花付きはとてもよく、これで蝶がいないのは不思議なくらいだ。
 そのまま宇良部岳に登ってみる。草刈りされたと聞いていたが、やはりまだ復活には程遠く、すっかり刈り取られた道に蝶の姿はない。仕方なく新川線に戻り、花付きのよい場所で何か飛んでくるのを待ってみる。しばらくするとコモンタイマイが現れた。運よく吸蜜に来たのでネットすることができたが、ボロ個体。それでも、今後、採れるかどうかわからないので、一応、確保する。コモンタイマイは前回発生したときに10くらい採っているので、今回はきれいなものだけ確保しようと思っていたのだが、いざ採ってみると、やはり手元に残したくなる。
 その後もいくつか飛んできたものの、素早く通り過ぎるのでネットを振ることもできなかった。まだ、来たばかりなので、他の場所も見にいくことにする。
 新川線を戻っていくと、前回、私がずっと粘っていたイランダ入り口のポイントにY口さんとS谷さんが陣取っていた。バイクを停めてしばらく話をする。やはり、その場所にはよく飛んでくるようだ。
 そこを離れて、先に進む。まずは満田原林道を進む。そしてドナンへと登ってみる。そこは草が生い茂り、両側から張り出したセンダングサに触れずに進むことはできず、突き当たりまで行くと、ズボンがセンダングサだらけのハリネズミ状態になってしまった。そんな思いをしたのに、蝶はほとんどいない。ナミエやマダラがよく来るつる性の花も咲いてなかった。
 さらに進んで、蝶が集まるハマセンダンの木を見てみたが、花が終わっているらしく、何も来ていない。そこから久部良岳に向かうものの、入り口に車が停まっているので、登るのを諦めて先に進む。
 ナーマ浜に行って見る。途中のナンバンコマツナギは必ずチェックするが、今回は花が咲いてない。途中の花場も蝶は少ない。モンバの木も何もきていないし、広場の花にもアオタテハモドキやタテハモドキの姿は見られない。面白みがないなあ。
 比川に出て、ハマヤマトシジミが発生してないか一応見てみる。ヒユは生い茂っていたが、しばらく眺めてみたものの、それらしきものは飛ばない。今年は発生してないのだろう。
 また、イランダ入り口に戻る。Y口さん、S谷さんがまだいる。S谷さんはまだコモンタイマイを採ったことがないそうだ。一緒になって採れるように声掛けする。けれど、よく飛んでくるものの、なかなか花に止まってくれない。飛び方がメチャ速いので空中戦は至難の業だ。
やがて2時すぎになり、引き上げることにする。今日は洗濯しなければならない。夜は一緒に食事することを確認して宿に戻る。
 風呂に入り、洗濯して、テレビをみながらのんびり過ごす。6時半に食事に出かける。しかし、天気予報では夜は雨になるらしい。8時には100%の予報だ。7時半に先に引き上げる。S條邸に行くのもやめておく。結局、降り出したのは10時ころだったが、まあ、仕方ないだろう。

 16日

 前の晩、雨だったせいか、朝から曇っている。けれど雲は薄く、花曇りという感じだろうか。そして、相変わらずの強風が吹いている。
 9時過ぎにスタートして、まずイランダ入り口に行く。今日は誰も来ていない。そこでしばらく待ってみるが、やはり日が差さないと蝶はあまり飛ばない。コモンタイマイも30分で1つ見ただけだ。
 場所を変えて、新川線を宇良部方面に進んでいくと、いつもヤエムラが飛んでいる場所に、もう少し大きめの蝶がいた。バイクを停めてネットしてみると、リュウキュウムラサキのメスだった。しかも、なかなかきれいな個体。フィリピンと大陸の血が混じっているようだ。これは確保しておこう。そういえば、以前からM渕さんに採卵用のリュウムラを頼まれていたっけ。まあ、次に採れたら生かしておこう。こいつはきれいだからシメてしまおう。

リュウムラ.JPG

 また場所を変えることにする。まだ比川林道を走ってないので、そちらに向かうと、そこにY口S谷コンビがいた。今日はこっちでやっていたのか。
 さらに進んで、久部良岳に登ってみる。花の感じはとてもよいが、やはり蝶は少ない。頂上にはメスアカムラサキが2つテリ争いをしていた。Y口さんも2ついたと言っていたので、同じやつだろう。ボロだったと言っていたので、採って確認するまでもないだろう。このころからときどき太陽が顔を見せるようになってきた。
 また新川線に戻り、アギンダへ回る。アギンダも草刈りされてきれいになっていたが、ハイビスカスの圃場へと続く道はいい感じの花場になっている。コモンタイマイも飛ぶが、なかなか花にはやってこない。
 また、イランダ入り口に戻る。コモンタイマイの蝶道になっているところで、空中戦を挑もうとネットを構える。だが、そういうときに限って、なかなか飛んでこない。前回もそうだったが、なんか、おちょくられている気がしてくる。だが、そこへやっと飛んできたやつが、こちらまでは来ないで途中でホバリングしている。そちらへ回ってみるが、センダングサが生い茂って、そのまま入ったらハリネズミになりそうだ。それでも、少しずつ踏みしめ、側溝をまたいで近づいてみる。コモンタイマイはまだ立ち去らない。そして近づいてきたところを空中戦で捕まえた。見ると、道からはわからなかったが、そこにはタイワンオガマの幼木があった。産卵に来ていたのだろう。見ると完品のメスだ。よしよしと思って取り出そうとしたら、突風が吹いて、翅が折れてしまった。なんということだ。

コモンタイマイ.JPG

 昼時になったので、比川の共同売店に行くと、Y口さんたちがいた。昼飯を調達してまたイランダ入り口へ戻る。S谷さんたちもやってきて、さっき私が見つけたタイワンオガタマを教える。しばらく一緒に探していたが、やはり風が強いので、花に止まってくれない。風は昨日より強くなっているようだ。そのせいか、コモンタイマイの数も昨日より減った気がする。
 風当たりの弱いアギンダに行く。ここは確かに風辺りは弱いが、コモンタイマイを見かけることは、イランダ入り口より少ない。しばらく粘ったものの、諦めた。まだ2時だがもういいや。宿に帰って野球でも見よう。
 夜はS條邸へ。9時半ころ引き上げる。

 17日

 今日も朝から強風が吹いている。この風が続くうちは期待できそうにない。それでも、9時にはスタートする。
 イランダ入り口、アギンダ、またイランダ入り口と回ってみるが、やはりめぼしい蝶はいない。コモンタイマイはいくつも見たし、1つはネットできたが、ボロかったのでリリースしてしまった。
 イランダ入り口には相変わらずY口S谷コンビが陣取っているが、なかなか成果はあがらないようだ。そして、昨日、私がむりやり入り込んだタイワンオガタマへ続く道だが、センダングサが踏み倒され、はっきりと道ができていた。S谷さんが何度も入ったらしい。幼虫がついていたよと教えてもらった。
 そこで、おしゃべりしながら時間をつぶすのも楽しいのだが、やはり他の場所もめぐってみたい。2人と別れて比川林道へ向かう。そこから久部良へ抜け、MFPへと進む。MFP(マイ フェーバリット ポイント)は最近、草刈りされてばかりで、全然フェーパリットではなくなっていた。しかも、舗装されてないこの道は、雨の後はぬかるむので今回はまだ行ってなかった。だが、今回はセンダングサがのびて、いい感じに復活してきている。近くの牧場がやめたと聞いたが、その牧場が馬の散歩道として草刈りしていたのかもしれない。以前のようにフェーバリットな場所に戻ってくれるかもしれない。
 感じはよかったが、蝶はやはり少なく、コモンタイマイも飛ばなかったので、ここがポイントとなるのは次回以降になるだろう。
比川の売店で昼飯を購入し、イランダ入り口に戻る。けれど、やはり昼になって飛びが悪くなってきた。ここはおとなしく昼休みをとることにしよう。
 一旦、宿に戻って部屋でのんびりと昼飯にする。そして、3時まで休憩。
 3時に再スタートしてイランダ入り口へ向かう。しかし、しばらくしたら急に曇ってきた。それもかなり黒い雲がせまってきている。これはスコールが来そうだ。あわてて立体交差方面へとバイクを走らせる。案の定、すぐにパラパラと降ってきたが、走っているとすぐにやんだ。雨雲の下から脱出したらしい。けれど、そこで止まっているとまた追い付かれるかもしれない。出てきたばかりだが、もう宿に戻ってしまおうか。
 そう思って宿に向かっていると、雨雲は完全に遠ざかり、また明るくなってきた。これなら続行できそうだ。だが、せっかくそこまで戻ったので、近くの立田神へと行ってみることにする。
 サトウキビ畑のわき、林縁のセンダングサはよい感じだが、やはり蝶はいない。桃原までは行かずに、引き返してまたイランダ入り口に戻る。
 雨雲は完全に去って、また青空が見えていたが、風がやんだわけではない。蝶が飛ぶ数も増えず、むしろ減ってしまったようだ。それでも粘っていると、1台の車が近づいてきた。中には蝶屋が。どこかで会ったような気もするが思い出せない。しばらく情報交換してから別れる。あとでまた会えるだろう。
 その後もしばらく粘ってみたものの、コモンタイマイが飛ぶこともほとんどなくなってしまった。3時に出てきたものの4時には諦めることにした。
 夜はまたS條邸。さっきの蝶屋もきていた。T須賀さんという方だった。9時半まで蝶談義。

 18日

 明日は帰るだけなので、実質、最終日。けれど、やはり風が強い、というより、日ごとに風は強くなっている。これは南東海上にある熱低がだんだん近づいているためだろう。まさか、明日の飛行機が欠航になったりしないだろうな。
 初めはいつも通りイランダ入り口に行く。しかし、どうにも風が強い。しばらくしてアギンダに向かう。
 アギンダは風当たりが弱い。コモンタイマイもよく飛ぶ。けれど、高い所を飛ぶことが多く、なかなか花に来てくれない。けれど、それはどこでも同じことだ。花場を行ったり来たりしながら、ネットの降れるところに来てくれるのを待つ。
 そんなことをしていると、大きめのシジミを発見。イワカワシジミだ。先月、与那国ではたぶん初記録となる裏が黄色い個体も採れている。これもそんなやつだったらいいなあ、と思ったが、そううまくはいかない。ノーマルだった。それでもカケはないし獲物が少ないので確保する。
 けれど、他のものは採れない。コモンタイマイは5分に1度くらいは飛んでくるのだが、やはり高い所が多く、なかなか届かない。かと思うと、せっかく低いところを飛んだのに後ろから来たものだから、気づいたときには通り過ぎている。
 そこで1時間ほど粘ったものの、結局それ以上追加はなく、またイランダ入り口へと戻る。そこにはY口さんとS谷さんがずっと粘っているが、やはり風が強くてなかなか取れないそうだ。私もしばらくは一緒にいるが、やがて昼時になった。
 比川の売店で昼飯を買って、そこからMFPへ回ってみる。やはりここは風当たりが弱く、採集はしやすそうだが、蝶がいない。
 さらに久部良、新川線、アギンダと回っていくが、どうにもならない。アギンダから他へ回ろうとしたとき、1人の若い蝶屋がバイクでやってきた。おお、Y中君じゃないの。でも、明日からはさらに天気が悪くなるというのに、今から来ても大変じゃないの?来たばかりだというので、少し情報提供する。
 Y中君と別れて、また新川線を走る。途中の路上でT須賀さんが粘っていた。そして、イランダ入り口に戻るとY口さんS谷さんがいた。やはりあまり成果はあがってないようだ。
 しばらく一緒にいたが、もう飽きてきた。時間は2時半。予報では夕方から雨になるという。それならこの後も雲が多く、条件もどんどん悪くなるだろう。最終日なので少しは頑張ろうかと思っていたが、ますます条件が悪くなってきたので、終わることにした。
 宿に戻ってのんびりくつろぐ。予報通り夕方雨になった。大降りではなく、しばらくしたらやんだが、またいつ降り出すかわからないので、S條邸へ行くのは諦める。さて、帰り支度をするか。

 19日

 8時前にチェックアウトして与那国ホンダにバイクを返し、空港へ送ってもらう。しはらくしたらY口さんとS谷さんもやってきた。9時の飛行機で石垣へ。10時半発の羽田行きに乗り継いで、1時半に羽田着。Y口さん、S谷さんと別れて、家に帰ったのは3時。
 いつも思うのだが、たった6時間で与那国から帰ってこられるのはすごいものだ。50年前なら3日はかかっただろうし、100年前なら1か月はかかったはずだ。さらに、150年前、江戸時代だったら、早くても1年はかかったろう。
 そんなところへ、また来月行くことになっている。今度は強風に当たらないでほしいし、他の迷蝶にも出会いたい。ひと月後にまた与那国へ行くなんて、50年前だったらとうてい考えられないことだったろうな。そう考えると、いい時代になったものだ。

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