3月22日~28日 石垣 与那国

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 前回の石垣から2週間ちょっと。やっと次の採集の日がきた。普通なら2週間くらい間が開くのはよくあることだが、開幕当初はやけに次が待ち遠しい気がする。そして、前回は低温期型狙いだったが、今回は春の迷蝶狙いだ。例年ならこの時期になると必ずホリシャルリシジミが飛来する。タッパンルリシジミが来ることもある。サツマシジミが来た年もあるし、シロオビマダラ、コウトウマダラといった、フィリピン系のマダラ類が飛来した年もあった。しかし、今年は出かける直前になっても、何の情報も入ってこない。毎日のように天気図と風向きをチェックしているが、なかなか南風や西風が吹いてくれない。前回は暖冬のために低温期型がいない!という悲劇に見舞われたが、今回は迷蝶が来ない!なんてことになってしまうのだろうか?
 そんなことを考えていた旅行3日前、ヤバイことが起きた。その日、定例の通院で薬をもらったとき、いつも飲んている睡眠導入剤が、厚労省の指導により、なるべく出さないようになったとのことで、別の薬に切り替わったのだ。当然、効き目は弱いだろう。まだ、前の薬の残りはあったが、とにかく新しい薬を飲んでみようと試してみたところ、これが全く効かない。全然眠気が差してこない中、それでも薬は飲んだのだからいつかは眠気が訪れるはずだと、ひたすら待つうちに朝を迎えてしまった。もちろん、ずっと横になっていたわけではない。不眠症の人なら理解してもらえるだろうが、眠ることなく、じっと目をつぶって横になっているのはとても辛く、1時間横になった後、いったん起きて読書なりテレビを見るなりして、眠くなるのを待つ。たいていはそうしているうちに眠くなってくるので、そこで再び横になれば、たいていは眠れる。私の場合、睡眠導入剤を使用していてもなお、このようなことが時々ある。ところが、今回は1時間ほどたってもまるで眠気がこない。ただ、疲労だけがたまっていく。たえられなくなって布団に入り、再び目をつぶって待つのだが、また1時間たって起きだす、ということを繰り返しているうちに朝になってしまったのだ。なんだ、この薬は!?眠りを促進するどころか、カフェインでも入っているんじゃないのか?このころには、疲労感はピークに達しており、頭はどんより重く、頭痛もあり、軽い吐き気もあり、時には心臓の鼓動がやけに大きくなって冷や汗が出たり、まさか、このまま死ぬんじゃないか?と本気で思えるほどになった。たとえ、1時間でも眠ってさえいれば、疲労感はあってもここまでにはならない。1分たりともうつらうつらともしてないので、こんな状況になってしまったのだ。朝になったので仕方なく起きだし、無理にでも朝食を作って食べたのだが、どうにも辛いので、ふたたび横になる。しかし、それでも眠れない。やっと眠れたのは昼近くなってからだ。体調不良がぶり返したようなので、精神安定剤を服用したおかげかもしれない。30分ほど眠ることができた。明るさと外の物音があるのでそれ以上は眠れなかったが、かなりマシになった。その後また起きたり横になったりを繰り返し、夕方、また1時間ほど眠ることができた。いつもは、そんな時間に寝ると夜眠れなくなるので、眠くなっても起きているのだが、今日だけは眠れるうちに寝なければと思ったのだ。それでまたかなりマシになった。夕食後、これなら早めに眠れるだろうと思ったが、万が一眠くならなかったら怖いので、22時までは起きていて、今度こそ、以前の睡眠導入剤を飲んで横になった。いつも通り、読書をしながら眠気を待ち、30分ほどで眠ることができた。翌朝、かなり早めに目が覚めてしまったが、早く寝たのだからしょうがないが、どうもまだ感じが悪い。出発はもう翌日である。いまさらキャンセルはしたくないが、これ以上状態が悪くなったら、当日キャンセルもいたしかたない。そうならないことを祈って1日を過ごす。返す返すもあんな薬、飲まなければよかった。以前からの睡眠導入剤を飲んでいればこんなことにならずに済んだのに、と後悔したのだが、もう遅い。まだ、10日分ほどは残っているので、旅行中はこれを使って帰ってきたら、即座にこの薬に戻してもらうために医者へ行こう。

 3月22日

 朝、目覚める。やはりまだ少しだるい。けれど、昨日よりはマシだ。よし、出かけられるだろう。11時過ぎに家を出て、バスと電車で新宿まで行き、そこからリムジンバスで羽田まで行く。体調不良のときは船酔いに似た感じになるので、念のため精神安定剤も飲んでおいた。船の次に酔いやすいのがバスだからだ。
 と、その途中でラインが入った。与那国のS條さんからだ。なんと、マダラシロチョウが採集されたと言う。私が日本初記録として採ってから9年目、ついに2頭目が採れたのだ。私だけ、というフレーズが使えなくなったのは残念だが、そんな大物が入ってくるようないい風が吹いたのは確かだ。迷蝶狙いにこの時期を選んだのは正解だった。
 2時過ぎの飛行機で石垣へ飛ぶ。天気は悪かったし、気分もまだすぐれないが、期待感だけは大きい。駐車場に停めてあったレンタカーで宿へと向かう。途中、マックスバリューで夕食を買い、チェックインする。
 すぐにテレビをつけて、番組表をチェックするが、やはりサッカー代表戦、日本vsコロンビアは放送してなかった。沖縄では日本テレビ系列のテレビ局がなく、どの局も放送してなかったのだ。放映が日テレだとわかって、たぶんそうじゃないかとは思っていたが、楽しみにしていただけにがっかり。
 翌日の天気予報は曇りだが、好転することを期待して就寝。とはいえ、枕が変わったせいもあり、体調不良がつづいているので、寝付いたのは2時ころだったろうか。まだ、影響が残っている。

 23日

 8時ころに目が覚める。寝るのが遅かったから寝坊したのだが、明るければ目は覚めたはず。やはり、外はドン曇りだ。気分もすっきりとはいかない。でも蝶を追いかけていれば治ってくるだろう。
 朝食をとり、部屋でテレビを見ながらのんびりと過ごす。外はドン曇りで気温も低く、こんな状態では蝶は飛ばないだろうと思ったからだ。それでも、部屋でじっとしていると気が滅入ってくるだけだ。9時を過ぎても状況に変わりはなかったが、耐えられなくなったのでとにかく出かけてみる。
 走り出してすぐ雨が降ってきた。すぐにやんだものの、雲が厚く、太陽がある位置さえわからない。手近な市民の森に行ってみるが、駐車場のあたりは草刈りされていて、もちろん蝶は一つも飛んでない。奥の花場は残っていた。が、前回、たくさん飛んでいた蝶は一つも姿を見せない。ドン曇りだけならまだ飛んでくれるのだろうが、気温が低すぎるのだろう。たぶん、18度くらいしかないのではないか。
 次いで万勢展望台へ行ってみる。港方面が煙って見える。雨は降ってないが、細かい霧のようなものが広がっているのだろう。展望台もすべて草刈りされていて、これでは気温が上がっても蝶は来そうにない。
 さらに、名蔵へと向かう。前回、一番蝶が多かったところだ。しかし、当然のように蝶の姿がない。花場をずっと歩いてみたが、ようやく一つ、タイワンクロボシシジミを見つけただけだ。
 もう、どうしようもない。宿に戻る。まだ11時半だ。昼飯は出先で食べるつもりで買っておいたが、部屋で食べることになった。明るくなったらまた出かけようと部屋で待機したが、一向に明るくならない。
 3時半になり、もう一度出かけてみる。多少は気温が上がって蝶も飛ぶかもしれない。
 一番可能性がありそうな名蔵のポイントへまっすぐ向かう。けれど、やはりだめだった。タイクロを2つ、キチョウを1つ見ただけに終わった。本当に気温のせいだよな。まさか、蝶がいなくて、晴れても飛ばないなんてことはないよな。などと不吉な考えも浮かんでくる。
 もう、どうしようもない。コンビニで夕飯を調達して宿に戻る。
 風呂、夕飯、テレビ、読書、とにかく時間をつぶすだけ。翌日の天気回復を祈るしかない。

 24日

 昨日、K藤さんが与那国から石垣に戻っているはずだ。今日は一緒に回ろうということになっていたので、9時に迎えに行く。しかし、今日も天気は悪く、気温も低い。でも、昨日よりはマシだろうか?雲の色も昨日よりは白っぽい。一面に広がって太陽が見えないことは同じだが、少し薄くなっているのだろう。
 K藤さんと一緒に平野へ向かう。那覇の方は晴れだというので、北へいくほど雲がきれるのではないかと期待したのだ。それにK藤さんも平野には行ったことないと言う。最悪、ポイント紹介ならできるだろう。
 平野に着いて、ポイントへの道を走っていると、ネットを構えた人たちを発見。中に石垣在住のI野さんがいた。お客さんを案内しているのだろう。そこを通り過ぎ、第一水場のポイントに車を停める。
 蝶は飛んでいた。数は前回より圧倒的に少ないが、ところどころにチラホラいるので、昨日よりは断然いい。しかし、こんな状態では狙いたい迷蝶や変異も期待できない。迷蝶はたいてい南から来るので、低温には弱いだろうし、変異はもともと数が少ないので、たくさんチェックする必要があるからだ。それでも、K藤さんはタイクロの低温期型を確保していた。
 しばらくそこにいたが、それ以上の成果は期待できないし、飽きてきた。もう、ポイント案内くらいしかすることがない。車をさらに進めて奥へ行く。前回は奥へ行っても蝶は少なかった。だから、今回もだめだろうが、K藤さんが次回来たときの参考になるように、このあたりがポイントになりますよ、などと案内しながら進んでいく。と、そこにまたネットを構えた3人がいた。そのうちの1人は石垣在住のK谷さんだった。こちらもお客さんを案内しているらしい。I野さんもそうだが、この天気で案内できるのはここくらいだと思っていたのだろう。さらに車を進めて明石の集落から県道に戻る。
 伊原間の方へ戻り、最近よく行くダムポイントに行ってみる。と、そこにも1人の蝶屋がいた。かなりマニアックなポイントなのだが、ここへ来る人もいるんだなあ。蝶の数は増えている気がする。じわじわと気温も上がってきたのだろうか。けれど、狭いポイントでもあるし、先客もいるので、さっさと退散。
 そこから底原へ向かう。たぶんダメだろうが、ポイント案内だ。さらに、真栄里のポイントを案内し、名蔵のポイントへ向かう。ここに蝶がいなかったら、もう行くところはないだろう。
 よかった。昨日は何もいなかったが、今日は少しは飛んでいる。K藤さんは3時の飛行機で帰るので、ここが最後になるかもしれない。そこの花場を行ったり来たりしながら、何かいいものがいないか探す。そんなとき、アオバセセリだ!とK藤さんが言った。なるほど、いた。それは私の目の前に飛んで来た。これ、もらってもいいですか?と了承を得てからネットする。私はまだ、石垣でアオバセセリを採ったことが無かったのだ。ふつう、こいつは夕方に飛ぶ。でも、私は3時ころになるとさっさと宿に引き上げてしまうので、今まで出会わなかったのだ。けれど、今日は曇っているので、こんな時間でも飛び出したのだろう。やっと、獲物が一つ採れた。ヌルは免れた。

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 時間は1時を過ぎた。まだ飛行機には余裕があるが、K藤さんも、もう飽きたようで、空港に行こうか、と言う。そこですぐ近くのオオシロモンセセリのポイントを案内する。K藤さんはオオシロモンを採りたいと言っていたのだが、前回の様子から、今回は端境期ではないかと思っていた。それでも、残っているものはいるかもしれないし、このような曇りなら、アオバセセリ同様、飛び出してくるかもしれない。
 ポイントに着き、ゲットウを叩きながら探すものの、やはりオオシロモンは飛び出さない。そこでゲットウの葉をじっくり眺めて、幼虫を探してみた。幼虫探しの名人はそのようにして10くらい簡単に見つけてしまうようだが、飼育をしない私は、しっかり探したことはない。たまにちょっと見たことはあるが、それまで見つけたことはなかった。けれど、じっくり見ていったらやっと1つ見つけることができた。こいつは巣を作るので、それを目印にできるから簡単に見つかりそうなものだが、実際にはなかなか見つからないものだ。まだ若齢で巣が小さいからかもしれない。成虫はいなかったが、K藤さんのおみやげはできた。けれど、オオシロモンは寄生も多いと聞く。さらに探して、全部で4つになった。これでいくつか育ってくれればいいが。
 もう、やることもないので、K藤さんを空港まで送る。2時前に到着。最後まで太陽は見えず、蝶は飛びが悪かったが、楽しんでもらえただろうか?
 K藤さんと別れたものの、もうどこへ行ってもそんなに飛ばないだろう。コンビニに寄ってそのまま宿へと戻る。
そして、昨日と同じように時間をつぶし、就寝。一人でもんもんと過ごすのではなく、K藤さんと楽しく会話したりしたのがよかったのか、体調不良が緩和されてすんなり眠りにつけた。

 25日

 8時半に宿をチェックアウトして空港へ向かう。今日は与那国に向かうのだ。空港の駐車場に車を停め、代金を車の中に入れてドアをロックせずに放置。これで返却完了。よくあるパターンだが、内地ではありえない対応だ。
 10時すぎの飛行機で与那国へ飛ぶ。空港にはS條さんが来てくれた。
 バイクを借り、宿でチェックイン手続きをして、すぐに新川線に向かう。まだ、太陽は見えないし、気温も低いが、かなり天候も回復してきた。雲が薄く、時には太陽の位置が確認できる程度に明るくなったし、気温も22~3度はあるだろう。
 新川線には花場も多く、石垣よりずっと多くの蝶が飛んでいた。何か所かでバイクを停め、チェックしていく。リュウキュウアサギマダラとテングチョウが多い。他にも常連の蝶たちが飛んでいる。この中に迷蝶が混じっているかもしれない、とわくわくしながら探していくのだが、残念ながら簡単には見つからない。
 新川線から宇良部岳へと登る。しかし、こちらは花付きが悪い。当然、蝶の数も少ない。しかも、麓から頂上まで、どこも花が少ない。今回、宇良部はポイントにならないようだ。
 再び、新川線に戻り、そこをチェックしながら比川林道に向かう。こちらもまあまあの花付きだが、蝶の数は新川線より少ない。黒いマダラがいた、と思ったらツマムラサキマダラだった。迷蝶ではあるが、石垣、西表にたくさんいるものなので、確保しなくてもいいだろう。
 さらに進んで、久部良岳に行く。ここも全然だめだ。花がほとんどなく、蝶も飛んでない。頂上にも花がない。さっさと降りようと思ったが、そろそろ昼飯時、そこで買ってきたパンをかじる。5分ほどで食べ終わり、さて引き上げるか、と思ったとき、蝶が一つ飛んだ。キミスジだ。これはすぐに分かった。なんなくネットする。キミスジは石垣で大発生していたものだが、数年前に消えてしまった。それ以来、記録がない。与那国ではさらに前の記録となる。私も大量発生時に採っていて、もう、うんざりするほど見ていたが、こうして消えてしまった後の記録となると、やはり確保しなければならない。

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 久部良岳からナーマ浜へと向かう。途中いい花場があったが、蝶はほとんど来ていない。ナーマ浜のモンバの木にもマダラは来ていない。センダングサもみな刈り取られている。何もない草地をモンシロチョウが2つ3つ飛んでいるだけだ。
 桃原から立田神へとバイクを走らせる。こちらも花がほとんどない。ときどき白い蝶が飛ぶが、たいていモンシロチョウだ。ちょっと違うのがいたのでネットしてみたらタイワンモンシロチョウだった。これも迷蝶だが、毎年来るものだし、変異があるわけでもない。リリースする。
 次にアギンダに向かう。しかし、ここの花場もすっかり刈り取られていた。ハイビスカス並木もまだ花が少なく、アゲハやツマベニチョウの姿は見られない。
 もう一度、宇良部に向かう。多少、風が弱まったので、山頂まで登ってみる。ホリシャのポイントだ。しかし、蝶の姿はない。代わりに小さなホタルのような甲虫が大量に群れ飛んでいる。まるで蚊柱のようだ。いつもなら出迎えてくれるシロミスジもいない。まるで変な虫がすべての蝶を追い払ってしまったようだ。しばらく待ってみたが、シジミは飛んできてくれなかった。
 また新川線をチェック。蝶は多くなく、そのまま宿へと戻る。
 風呂に入り洗濯して、夕飯。やはり予約がないとだめだが、30分待てば席が空くというので、6時30分に出直し。無事に食事にありつけた。ついでに、あと2日分も予約しておく。
 8時過ぎにS條邸へ。T久保さん、O塚さんという千葉の方が来ていた。
 ふと見ると、机の上に台湾の蝶図鑑が置いてある。そこでふと思った。台湾にはキミスジの仲間が何種かいたよな。もしかしたら、今日採ったキミスジは、以前のものとは違うものなのでは?そこでその図鑑をめくってキミスジを見てみる。自分のやつは写真しかないが、見比べてみると、そこに出ているキミスジよりヒロモンキミスジというやつの方に似ている。S條さんに見せると、間違いない。これはヒロモンの方だ、ということになった。さあ、そうなると日本未記録種だ。こりゃ、えらいことだぞ。S條さんはすぐにブログにUPする。私もK目やY口さんに知らせる。しかし、Y口さんは否定的だ。今まで採れたものと違いがわからないと言う。私も、図鑑を見る限りヒロモンの方に間違いないと思うのだが、変異大好きY口さんが、違いに気づかないはずがない。?を頭の上に浮かべながら宿に戻った。すると、今度はA木さんからラインが入る。S條さんのブログを見たが、これは未記録ではなく、それまで採れていたものと同じものだが、名前はキミスジということになっていると言う。なあんだ。ヒロモンであることは間違いないが、今までのものと同じものだったのか。マダラシロのときのように興奮はしてなかったが、ちょっと期待していたので残念。まあ、久しぶりの記録であることは間違いないので、そこだけは素直に喜んでおこう。
 けれど、次に本物(?)のキミスジが採れたらどうするんだろう。今までに採れているキミスジ(本当はヒロモンキミスジ)は、すでにキミスジという名前が定着してしまっている。たとえば、アイロンやミシンのようなものだろう。「これは何だ?」「その材質は鉄(アイアン)だよ。」「そうか、これはアイロンというものなのか」という感じ。あるいは、この布を縫う機械(マシン)はすごいだろう」「本当にすごいな。そうか、ミシンという機械なのか」なんて会話があったのだろうが、今更、アイロンやミシンの名前を変えようとはしないはずだ。もしヒロモンではないキミスジが採れたときは、なんて名前になるのだろう?すでにキミスジという名を得てしまっているヒロモンキミスジの名を変更するだろうか?ラベルを全部変更するのも大変だし、きっとキミスジのままだろう。するとキミスジは新しい名前にしなければならない。どうするんだ?まさか、本家キミスジとか元祖キミスジなんて言い出すわけはないわな。

 26日

 朝9時に、まずS條さんに会いに行く。昨日A木さんから聞いたことを伝えなければ。けれど、S條さんはすでにA木さんから連絡を受けて、ブログも変更したと言う。それならいいか。
 そのまま宇良部へと向かう。走っていると日が差してきた。なんと、今回初めて見る太陽だ。すぐにまた雲に隠れてしまったが、どうやら天気は回復に向かっているらしい。
 宇良部はやはり蝶がいないので、すぐに新川線に向かう。やはり今回はここが一番いいようだ。何か所かある花場で、それぞれ15分くらい歩いて探す。けれど、蝶はたくさんいるものの、迷蝶は見つからない。一つだけ確保したのはルリタテハの台湾タイプ、通称ルリイチモンジというやつだけだ。

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 そこからドナンに行ってみる。まだ見ていなかったので行ってみたのだが、やはり花がなくだめだった。
 また、久部良岳に行く。もし、昨日キミスジが採れなければ2度と来ることはなかったろう。そのくらいひどい様子だ。そしてやはり何もいない。晴れ間も多くなってきたので、シジミでも飛んでこないかとしばらく待機したのだが、何も来なかった。ただ、頂上より下の方はツマベニチョウが比較的多く見られた。と言っても見たのは3つだけだが、これでも多い方だ。
 久部良岳を降りてMFPに行く。久部良よりの方はかなりセンダングサも回復していい感じになりつつあるが、比川よりの方はさらに草刈りが進み、まるでだめになっている。
 また新川線に戻って、花場チェック。また比川林道、引き返して新川線、ずっと探し回るが何もいない。
 ふと思いついて、人面岩に登ってみる。ここではヒメヒトツメジャノメを採ったことがあるし、去年はY口さんが久しぶりのコモンタイマイを採ったところでもある。何かいきなり大物がいたりしないだろうか。そんな期待もむなしく、蝶はリュウキュウヒメジャノメだけ。他の種類はほとんど見られなかった。
 また、新川線、比川林道、久部良岳と回ったが、何も獲物はなし。天気はようやく回復し晴れてきたが、もう3時になり蝶も減ってきた。宿へと戻る。
 夜はサッカー代表ボリビア戦。なんとか1対0で勝ったが、ボール保持率を考えれば3点くらい取ってほしかった。

 27日

 朝から晴れている。風も南よりに変わってきた。最後の日になってやっといい感じになった。新川線を昨日同様チェックしまくる。これだけ条件が良くなった割には蝶の数は増えていないようだ。
 やがてK目がやってきた。今日から来ることになっていたのだ。状態がよくなったタイミングでやってくるとは運のいいやつだ。
 しばらく2人で新川線を回る。タイワンオガタマを探して、コモンタイマイの幼虫がいないか見てみる。けれど、見つからない。昼飯を一緒に食おうと約束して、それぞれの場所に分かれる。
 私はまた久部良岳に行ってみる。この天気、この風でシジミが飛んでこないだろうか。やはり甘かった。
 また新川線に戻る。チェックしていると車が停まり、宇良部岳へはどう行ったらいいか尋ねられた。説明しにくいので、登り口まで案内する。
 戻ってイランダの待ち合わせ場所に行くとK目はもう来ていた。今回の様子や今年の予定などを1時間ほど話し合う。
 食後に揃ってナーマ浜方面へ向かう。K目にナンバンコマツナギを教えてもらう。これではないかと当たりをつけていたものはあったが、やはりそれで合っていた。カクモンシジミがいないか、いつもチェックしているのだが、残念なことにまだ見たことがない。
 もう一度ナーマ浜のモンバの木を見てみるが、やはりマダラは来ていない。花は関係ないので、毎回いてもおかしくないのだが、やはり何か条件があるのだろう。
 K目と別れ、立田神へと向かう。そして、新川線へ戻る。2時過ぎだが、なぜか蝶は激減していた。気温に関係なく、午後になると数が減るのはわかっていた。けれど、今までは特に減ったようには感じなかった。数が減るのは晴れた日だけなのかもしれない。
 もう、これまでだ。こんなに数が減ったのでは迷蝶のチャンスもほとんどないだろう。3時に宿に引き上げる。
 風呂に入り荷物を整理し、あとはぐだぐたと過ごす。気づいてみると、体調不良は治まっている。それだけはよかったなあ。

 28日

 8時半にバイクを返し、空港まで送ってもらう。9時過ぎの飛行機で石垣へ。1時間半のトランジットで那覇へ。また1時間待って羽田へ。石垣からの直行便が高かったので、乗り継ぎにしたのだ。おかげで羽田着は4時前。それからバスに乗ったのだが大渋滞。新宿に着いたのは5時15分。そして家へ帰りついたのは6時前。やはりラッシュにかかってしまうと、大荷物を持っての移動は大変だ。
 今回はマダラシロの情報があり、キミスジが採れた。これだけなら迷蝶アタリ年という気もするが、ホリシャルリシジミは入ってきていない。ホリシャが来なかった年なんてあったろうか?そう考えるとハズレ年という気もする。いずれにせよ、また今年も何度か八重山通いすることになる。次は6月だ。今度こそ、いい風にめぐまれて、いい迷蝶に巡り合いたいものだ。

この記事へのコメント

cherubim88
2019年04月03日 15:50
今回も楽しく読ませていただきました。
今年も体調にお気をつけてご活躍ください。
そして大物ゲットをお祈りしております。

次回を楽しみにお待ちしてます!

シオシオ
2019年04月03日 16:27
cherubim88さん コメントありがとうございます
この私の持病?は、これからもだましだまし付き合っていかなければならないと思ってます。でも、絶対に精神的なものだと思っているので、蝶採りに出かけていた方が具合はよくなります。これからもどんどん出かけるつもりです。応援よめしくお願いします。

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